ヒトラーの大衆扇動術について
<今回はヒトラーの大衆扇動術に沿ってまとめた記事が4分割になったので、茶番を削って、ページ送りをしないようにまとめておいたぞ。もうすでに見てくれた人に関してはすみませんがスルーでよろしくお願いいたします。
※SEO対策で前回までの4部作は削除させていただきました☆°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
登場人物紹介:
似非プラトン:司会兼ツッコみ担当。コロナ禍で家から出れないから太った。
あたまのわるいひと:ボケ担当。天然で頭が悪い。
あたまのわるいひと - LINE スタンプ | LINE STORE
ゲッベルス:ナチスの宣伝相。今回の解説担当。最後までヒトラー総統に付き従った一人。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目次
<お、ゲッベんは今回で二回目だな。
<愚民どもよひれ伏すがいい!本日は私が解説してやるぞ!!
<威勢がいいな、ゲッベン。前回はコチラ↓
ゲッベルスの人物像とナチ党宣伝の特徴について【書評:ゲッベルスとナチ宣伝戦】 - 哲人コンツェルト
<おい、ゲッベんはやめろ、いい加減ドクトル(博士)と呼べ。
<・・・。
<ぼくといれ。
<おい!だれかこいつをつまみ出せ!!!!
<白ハゲほっといて早く本題に入ってくれ!!!
1.人を洗脳するには時間と場所を選択せよ!
<場所と時間が要素として必要なのか?扇動には。
<当たり前田のクラッカー。夜と朝・昼では覚醒レベルが違う。ある程度皆が活動し終えた夕方時がねらい目なのだ。
<なにいうてるかわからん。
(・・・っ、こ、この野郎・・・!)
<午前中から昼過ぎごろ までは人の心は他人の意見 に対して最も抵抗力が強い。しかし夕方になれ ば、他人 の支配的な力にも従順になりやすい。
<ふんいきだけで、だいとうりょうになれるわけねえだろ
<・・・。
2.怒りの力で扇動せよ
4 何かに怒っている人
<かんじょうがないひとは、、どうづればいいんですか・・・?
<草でも食ってろ。
<怒りは最も扇動しやすい感情である。怒りで大衆を動かした扇動家(ガンディーなど)はいるが、愛の力で大衆を動かした扇動家はいない。
3.共通の敵を作れ!
<ふふ、ここはかなり重要だ。なぜかというと、この手法に関しては現代の政治家もよく使うものだからだ。ぜひ、皆さんにも見抜けるようになってほしい。
<なるほど。有権者として勉強する価値がありそうだな。マネジメントにも応用できそうだ。
<きょうつうのてき・・・。なるほどぉ~・。
<きのうのてきは、きょうの・・・?
<「友」な。それ、今何の関係もないな。
<ナチスがドイツの共通の敵として祭り上げたのはユダヤ人だな、これはもちろん有名な話だが。結局、ドイツ人口の3パーセントであったユダヤ人が資本家としてドイツの富の40パーセントを保有していたのは、他のドイツ人からしたら不満だったのだ。
総統は「資本家としてユダヤ人がドイツ人を労働者として働かせているのはおかしい」というような演説を行い、そのユダヤ人の支配からの解放を訴えたのだ。
<ふんふん、「ドイツ民族 vs ユダヤ人(その他の分裂を企んでいる輩)」という対決の構図を作り出し、エネルギーにしたんだな。
悪者をでっちあげて叩く政治戦略というのはよくある話だ。
<たとえばフランスかくめいとかがそうだ、ぶるじょあかいきゅうがきぞくかいきゅうをはめつさせ、じぶんたちがけんりょくをえるためにみんしゅうのいかりをりようした。
<まりーあんとわねっとなどのものがたりをでっちあげ、てきをめいかくにしんとうさせ、みんしゅうをいからせふらんすかくめいをおこなったのだ。「きぞくvsみんしゅう」というたいけつをもちいてみんしゅうをせんどうし、けっそくさせたのだ。
<え??なんて????????
<共産主義革命とかもそうだな「ブルジョアvsプロレタリア」という対決構図で、打倒資本家をあおったのだ。
<強力なリーダーになるには、大衆を統合する対決構図を適切に利用することが重要なのだ。
4.ナチスの宣伝原則
<ナチスの宣伝原則は以下による。
1 大衆を興奮させること。彼らを冷静なままおいておかないこと
2いかなる間違いや失敗も認めないこと
3非難を受け入れないこと
4代案の余地を残さないこと
5敵に何か長所があることを認めないこと
6敵を責めるときには、一度に一つの敵だけに集中すること
このような原則を総統は自ら徹底的に守った。
人々の理性的な思考を停止させ、理性よりも感情によって動くように仕向ける方法だ。
<・・・。肌感覚で、よくないと感じてしまうな。それでいて、有効だと直感する。感情的な生き物だからな、人間は。
<そんなばなな・・・。
<大衆に真実を知らせるのではなく、大衆が最も聞きたがる甘い言葉を聞かせるのだ。すると、大衆は信じたくない真実よりも信じたい嘘の方を信じる。
<加えて大衆に関して、次の法則が当てはまる。
・人々は小さな嘘より大きな嘘を信じる
・嘘も繰り返せば人々は信じるようになる
<嘘を繰り返せば真実になる・・・?
<あほか?そんなわけないでしょ。
<いいか、ここにバナナがある。フィリピン産のバナナがある。これはバナナだ。
<うえの丸いのはなんだ!!!!??!?
<ばなな!!!!!
<いやいやいやいや、そんな簡単な話ではないだろう。だが、わかる。
第二次世界大戦中の日本の大本営が勝利していると発表し続けてずっと勝っていると信じていた国民のように、嘘もつきつづければ真になるというのは、実際結構、政治の場ではまのあたりにすることがある。
例えば景気とかが最近の大本営発表だな
国民を守り、嘘をつかない政府を誕生させる | 三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba
<100を基準としてそれを下回れば不景気、それより上なら好景気となるが、2019年の消費税増税時の10月の一番下がっている指標でも、「景気は緩やかに回復している」と報道で言っていたんだ。ツイッターやブログでも結構騙されている人が多くてびっくりしたもんだ。嘘ぶっこいて印象操作しているのだが、まんまと騙されている国民も国民ではあるぞ。
<話にならない嘘でも、大々的に何度も嘘をつけば大勢の人が信じる。
・・・今も昔もな・・・。
<べつに、しらないひとのせいかつやけいきが、どうなろうとしったことではないからなあ。
(それではダメなんだけどな・・・)
5.冷笑系を動かせ!!
<総統の演説が、最初から皆に受け入れられたわけでは無い。
総統の演説を「どうやって」人々に真剣に演説を聞かせるようになったかというところを教えよう。
<ヒトラーの演説は最初は大衆に笑われていたようだな。大げさな演技と感情の爆発が滑稽だったのであろう。
<何度も訴えかけることだ。冷笑系とは消極的ニヒリズムに陥っていることだ。例えば何か一生懸命にやっている人間を見ると「それをやって何になる?」「やったって無駄だ」と考えてやらない、あまつさえ頑張っている人間を小ばかにして笑ったりする。
そういった人間は何か挫折していたり、劣等コンプレックスがあったりするものだ。
<で、あるから、まず、彼らの傷をいやしてプライドと自信を回復させなければならない。彼らの生きざまを率先して肯定してやるのだ。
<それは、第一次敗戦後、経済も国民の生活もズタボロになったドイツ国民には特に効きそうだな。
<じゃあ、いままでいちどもテストで1てんいじょう、とったことなくても?
<おお、すごいぞ!!天才だ!!!(逆にな・・・)
<人々の苦労や挫折に共感し、取り入って心を繋がらせるのも人々に話を聴かせる一つの手だ。そもそもヒトラー総統自体何度も挫折している人間なのだからな。
6.怒りの対象を選定せよ!
<怒りをぶつけるための対象というのも選定しなければならない。怒りのエネルギーは強大だが、最適な対象というものがある。それは以下だ。
①絶対多数の民衆に被害を与える(ように見える)集団であること。
②民衆が一致団結すると十分に勝つことができること。
<ナチス時代のドイツユダヤ人は、この二つの条件をすべて満たしていた。
<当時のドイツの苦難がユダヤ人のせいだというのは、どう見ても被害妄想だがそんなの関係ねえ!!!
<え・・・?なつかしっ・・・・。
<にてん・・・かな。
(生涯、一点以上をとったことない人に言われたくない・・・)
<悪意の矛先は少数派で、叩きやすくなければならないのだ。つまり、公共の敵として②を満たしていないと、団結しても勝てないことが分かっているため賛同者を集めるのに一苦労してしまうというわけだ。
<なるほど、確かに選定した敵を叩くような演説は賛同者を得やすい印象だ。
最近も公務員叩きとか、公共事業叩きとか、苦しみの矛先に用いる政治家もいるもんだからな。
(これも、賛否あると思うからあえて結論は言わないが、私はデフレ下の新自由主義 構造改革路線は反対的な立ち位置だ。それはマクロ経済的な話では当たり前だと思っているがな)
<なるほど、はあく
7.実際のヒトラーの演説内容
<さて、天才的な総統の演説はどんな内容でも必ず大衆の統合に移した。
(1)公共の敵に対する非難
(2)大衆を統合する主題
に話の主旨をすげ替えていったのだ。
<ふんふん、どんな話題でも敵を設定し、「必ずこの敵に皆で立ち向かっていかなければならない」という一種の団結というか、共同体感覚を誘ったのだな。
例として下記に演説の乗っているサイトを置いておいたから、参考にしてみてくれ。
<てきがいないときは、どうすればいいの・・・?
<適当にコミンテルンだとかポリシェビキだとか、ユダヤとかでっち挙げておいたらいい。実際そうだったみたいだしな、現代の日本で通用するかは知らんが。
<敵の設定と統合、敵を倒すべく共に闘争しようと語り掛ける、そして、演説の終わりには宗教的な雰囲気で飾り自分が宗教心のある真面目な指導者だというイメージを植え付けた。
これは決定的な瞬間にシリアスな雰囲気を出して、人々に信頼を植え付けたのだ。
<例として引用したサイトの演説全文でもそうだが、最後に神様を引き合いに出している。
「全能なる神は、この共同体をこの13年間で7人から1300万人の共同体にして下さった。このように慈悲深い神はこの共同体にいつか全てのドイツ人が加わるように導いて下さるであろう。我々はこの民族共同体を信じている。我々はこの民族共同体のために戦う。」
とな。主イエス・キリストに祝福を祈ったりするわけだ。
<なるほど、マキャベリも「君主論」で「君主は必要な時には悪いことができる人間でなければならないが、また、良い人のように見える能力も必須である」と言っている。一般大衆に向かってはいつも善良な人間のように見せていたわけだな・・・。
<この白ハゲ、いきなりマキャベリを語りだして怖いな。
<あとは心を動かす言葉のレトリックを使うのが良い。文言を繰り返してみたり、直接的よりも間接的に婉曲法を使ってみたり・・とな。
大衆は理路整然とした論理よりも、感性的な表現を魅力的に思うもんだ。
私のように文学の引用・盗用をしてみるのもいいだろう。
<お前は魅力的に見せようとしすぎてウソ吐きまくってただろ。
8.大衆は愚かである
<大衆は愚かであるというのは・・・?
<ナチスの宣伝の前提にはこの考えがあった。「大衆は愚かである」
<人間は他人と離れて一人でいるときにはそれなりに理性的な判断をするが、多くの人が集まって群れを成せば、その行動様式は理性的な判断より単純な感情に傾くようになる。
また、知覚能力も非常に単純になって、扇動家が示したことをそのまま信じるようになる。
<なるほど、大衆の中で、その扇動を見抜ける人間がいたとしても、それは少数派だから多数の意見には埋もれてしまう。
<ヒトラー総統はとっくにこの事実を看破していた。「わが闘争」では大衆がいかに愚かで操りやすい存在なのかを何回も記述している。
<大衆の意見は中道を守るよりはどっちかの一つの意見に傾く場合が圧倒的に多い。ならば簡単だ、扇動家の論理は必ず両極端的でなければならない。
<二分法を用いてどちらかの意見に誘導させるのか・・・。二分法的で極端な論理は大衆の感性に訴える。極論,詭弁,強弁を用いて問題を単純化し、二者択一で結論を出す、または国民に出させるのか。
<ある事実は強調し、都合の悪い事実は縮小して、大衆が自分の主張に同意するように誘導した。
そうやって極端な解決策を提示するアジテーターが大衆の人気を得るのだ。
(該当者に、心当たりがあるなぁ・・・)
<ぼくは愚かじゃないから、ぜったいだまされないなぁ・・・。
だまされるなんて、ばかだよ。
<お前は絶対騙される自信があるがな!
<ひとのはなしきかないのに、どうやって・・・?
<こいつ・・・むかつくぁあぁぁああああ!!
<人の話聞かないとか、よく考えたら無敵だな。
最後に
<今回は総統の「大衆扇動術について」を4部(8節)にわたって解説及び紹介させていただいたが、どうであっただろうか。
<まあまあじゃない?
(相変わらずイラつくな・・・)
<ある程度かいつまんで話したが、ほんの中身はもっと分厚い情報量になっている。詳しい説明ももちろん載っているからぜひ、買って読んで見てくれ。
※(1~45章まで、ボリュームあり〼)
<かなり勉強になったな、みんなで共有したい情報ばかりでとても面白かった。
<最後にナチスの得票率と選挙参加率のグラフが個人的に面白かったので載せておくぞ。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/66076867.html
<ふはーーーー最終的には得票率も投票率も100パーセントに近い!
圧倒的じゃないかわが政党ぁああ!!!
<君たちもこれら紹介してきた扇動術を試して、圧倒的得票率を得よう!!!
今日からみんなもナチスドイツだ!!!
<いやいやいやいや、そんなことやったら国が無茶苦茶になってしまうからやめてくれ!!私がわざわざ紹介しているのは、みんなにこの扇動術を用いて私利私欲のために政治を活用する政治家を見抜いてほしかったからだ。
一見善良そうに見えても、明らかに大衆を脳死状態に陥らせて人気を得ようとする政治家はたくさんいるわけだ。
冷静に監視をしていくのが国民としての役割だということを再認識してほしかったのもあるから、この本をまとめて、それで紹介しているんだ。決して悪用しないように
(「今日からみんなもナチスドイツだ!」ってものすごいパワーワードだなぁ・・・)
書評
(星5:★★★★★)
面白かったし、かなりためになってしまった・・・。
最近ネット環境が良くなってきて、いろんな情報が得られるようになってきたが、大衆の反応というのを集め易くなってきたし、身近になってきた。
個人的な結論としてはヒトラーの大衆扇動術は現代社会においてもかなり有効的なものなのだと、私は強く思う。
ネット上で大衆というものが形成され、そしてそれが社会現象になるということはつまり、「ヒトラー」にとってはその環境がとても好都合で、現代社会ではさらに「ヒトラー」に大衆が扱われやすくなってしまったんじゃないか、と懸念してしまう。
恐ろしいわ、こんなん・・・。
一応ビジネス書なので悪用ではないレベルでビジネスに応用しようかなと思ってます。
いやぁ、悪の教典ですな、これは。
教養としてめっちゃおすすめです!
↓面白かった!ためになった!という人もそうでない人もクリックお願いいたします。