Forbesが現代貨幣理論に基づいた考え方をまとめてくれてます。
— 佐藤哲人@哲人コンツェルト (@Philosophercon2) 2020年5月17日
アメリカは変わろうとしているのに日本は日本固有の「プライマリーバランス」という宗教を信じてます。。
財源は税金ではない? コロナ危機で崩れる「財政赤字」の神話 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン) https://t.co/oATX5UPX6r
目次
財源は税金ではない!
<Forbesから面白い記事が出されている。
緊急事態下において、果たして財源の見通しをどこから得ているのだろうか。この疑問に答えた、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校教授のステファニー・ケルトンのツイートが話題だ。FRBによる緊急の経済対策が開始された3月半ばに、彼女はニューヨークタイムスで以下のように語っている。「この公衆衛生上の危機が金融危機へと変貌した際、FRBはすぐさま行動し、1週間足らずで数兆ドルを金融システムに投入しました。 銀行に短期ローンが提供され、金利は実質的にゼロへと引き下げられ、7000億ドル相当の米国国債と不動産担保証券の購入開始が発表されたのです。その後、FRBは信用の流れをサポートするために、最大1兆ドルのコマーシャルペーパーを購入する権限を自らに与えました(追加の対策は確実に続くでしょう)。
一連の発表が行われる中、私はリーマンショック時のFRB議長であるベン・バーナンキの8秒間ほどの動画をツイートし、中央銀行がこれら1兆ドルの措置を実現するために、資金をどのように工面しているのかを説明しました」
<うん?どういうこと?
<数兆ドルの金融緩和と7000億ドル相当の米国国債と不動産担保証券の購入はどうやって資金調達をしたのかという話を米国の中央銀行(FRB)に聞いてみたという話だ。
<なるほど、「やってみた」系ね。
<いや、Youtubeの動画じゃないんだから。。。
1.中央銀行の貨幣調達方法は税金ではない
<実際に米国の中央銀行のバーナンキ議長に通貨の調達方法について、それが税金かどうか聞いた結果が下記引用文だ。
For those who might be wondering, “Where did the Federal Reserve get the $1.5 trillion they just committed to injecting?”
— Stephanie Kelton (@StephanieKelton) 2020年3月12日
A blast from the past explanation of how it all works. 💻 pic.twitter.com/wCQUwni8El
この動画は、CBSが2009年に放送したテレビ番組「60 Minutes」のワンシーンに若干の編集が加えられたものだ。番組の中でバーナンキ元議長は前後の部分を以下のように述べていた。
「いえ、税金ではありません。今回救済された銀行は、ちょうどあなたが市中銀行に口座を持っているのと同じような感じで、FRBに口座を持っています。だから銀行に融資するために行うことは、彼らのFRBの口座をコンピューターを使って操作するだけです。それは借りるというよりも、お金を印刷することにはるかに似ています」
バーナンキ元議長によれば、リーマンショック時のFRBの1兆ドルの銀行救済策の財源は、「コンピューターを使って口座を操作する」ことによって贖われた。「無からの創造」のような話だが現実の出来事である。
<いわゆる「キーストロークマネー」「万年筆マネー」と言われるものと同じで、記帳しただけで貨幣を調達したわけだ。
つまり、万年筆マネーやキーストロークマネーと言われるものは実際に行われていることであり、絵空事でも何でもないわけだ。
<なるほどねえ、文字通り、無から有を作り出しているというわけねえ。
2.電子的記帳による通貨発行と財政支出のプロセス
「政府はキーストローク、つまりバランスシートへの電子的な記帳行うことで支出する。そうするための能力に、技術的なあるいはオペレーション上の限界はない。キーボードのキーがある限り、政府がそれを叩きさえすれば、利払い資金が生み出されてバランスシートに書き込まれる」
もし「バランスシートへの電子的な記帳を行う」ことで政府支出がなされるのだとすれば、「経済対策の財源をどこに求めるか」ということはそもそも問題になり得ない。
<記事でも取り上げられているバランスシートによる電子的記帳のプロセスを解説しよう。下図を見てくれ。
<国債発行を行い、得られた政府預金で財政支出を行った場合の説明図だ。
<この際の政府預金は電子的記帳、つまり「キーストロークマネー」だ。決して税収から作り出されたものではない。
<財政支出後のプロセスを見てほしいのだが、最終的には国民の家計の自行預金が増えているのがわかるだろう。
<面白いのが、国債発行&財政支出が民間の黒字になってるとこですなあ・・・。
<このプロセスを逆にして、税率を上げまくって財政黒字にして国債を償還しまくったら民間の赤字がとんでもなくなって家計が貧困化するわけだ。
<そんなことする国、そんざいしなくない?
(それを20年間にかけて、やろうとしてきた国があるんだよ・・・)
3.この緊急事態に家計と経済を一緒に考えてはいけない!!!
MTT提唱者ランダル・レイは自著で「政府の財政は家計や企業のそれとは全くの別物だ」と主張している。
「主権を有する政府が、自らの通貨について支払い不能となることはあり得ない。自らの通貨による支払い期限が到来したら、政府は常にすべての支払いを行うことができるのである」
なぜだろうか。彼によれば、主権を有する政府は、自分たちでお金が作ることができるのだから、この点において支出に制約はないということだ。同書の解説で経済学者の松尾匡が述べているように「通貨発行権のある政府にデフォルトリスクはまったくない。通貨が作れる以上、政府支出に財源の制約はない。インフレが悪化しすぎないようにすることだけが制約である」。
<家計のように赤字になって借金しまくると払えなくなってしまうのは当たり前だが、政府は自国の通貨を発行できるんだ。だから債務不履行はあり得ない。
<かねすれるんだから、あたりまえじゃない?
<いや、案外それが抜けてしまっている人がいるわけだから、解説しているわけだ・・・。
4.財政均衡主義(プライマリーバランス)とかいうわけのわからん感情の話
この議論に添うならば、財政収支を均衡させること自体には意味がない。言い換えれば、全体としてインフレが管理可能なところに抑えられているならば、赤字は問題とならないということだ。増税などの緊縮政策が必要となるのは、財政赤字を解消するためではなく、社会が好景気となりインフレを抑える必要がある場合に限られる。
<財政均衡させることが意味ないといわれているぞ!!
プライマリーバランス黒字化とかいう感情の話はもう、やめて!!!国民のライフはもう0よ!!
<プライマリーバランス黒字化って?
<歳出より歳入を増やそうという話だ、デフレ下の増税でそれを求めようとすることは要するに「財務省は黒字になって、国民は赤字にしよう」運動のことだな。
<なにそれ、こわい。
<この経済的な緊急時に経済対策費をアメリカや中国のように増やせないのは、この意味わからん教えのせいだ。
<なにそれ、こわい。
5.財政赤字が広がると財政破綻のリスクが大きくなるという宗教
「財政赤字が膨らむと破綻のリスクが増す」という主張が「神話」であり、今回の新型コロナウイルスへの緊急経済対策がその証左であるとするならば、ポストコロナのわたしたちの経済にはどのような道が開かれているのであろうか。
<日本の場合、財政破綻しないのになぜいつまでも緊縮やっているのか。。。
財政破綻は本当に起きないのか・・!? 【奇跡の経済教室より 下】 - 哲人コンツェルト
<なんで?
<お財布ニギニギしている官公庁の一つである、Zaimu省という省庁がありましてダナ・・・。
まあプライマリーバランス黒字化教の教祖がいらっしゃるんですよね、恐ろしや。
下の動画で京都大学大学院教授の藤井先生が解説してくれてるぞ。
<ま、総理大臣や財務大臣が「財政支出しまぁす!!」って言ったら余裕で出るんだがな。
<ほーん、じゃあわしがやったろかい、かわりに。
<いや、それは遠慮しときますわ。
以上、参照記事。
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