ゲッベルスの人物像とナチ党宣伝の特徴について【書評:ゲッベルスとナチ宣伝戦】

f:id:Philosopher_concerto:20200503112051j:plain<栄光あるゲルマン民族の皆さん、グーテンターク!ゲッペルスだ。

 

 

f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plain<お、日本人しか見てないと思うぞ

 

 

f:id:Philosopher_concerto:20200503112051j:plain ヨゼフ・ゲッベルス第一次世界大戦後に政治活動を開始し、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)における左派の中心人物の一人となったが、その後はアドルフ・ヒトラーに接近し、第3代宣伝全国指導者を勤めてナチスプロパガンダを積極的に広め、ナチ党の勢力拡大に貢献した。 (wiki引用)

 

f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plain 似非プラトン:最近ひげ脱毛しようか迷っている。今日、彼女と別れた。

 

 

f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plain <今日はゲッベルスさんにゲッペルスとナチ宣伝戦という本に沿って、自分自身を紹介してもらいます。ゲッベん、よろ
 
 

 

 

f:id:Philosopher_concerto:20200503140140j:plain <色々とツッコみどころ満載だが、いいだろう。私が大々的に私と私の宣伝戦について説明してやる。あと、ゲッベんはやめろ、博士(ドクトル)と呼べ。

 

 

f:id:Philosopher_concerto:20200503112051j:plain<私は、デュッセルドルフの南方にある人口3万4000人の織物工業が盛んなライトの町で生まれた。父のフリードリヒゲッベルスは超規模な織物工場で支配人をやっており、裕福ではないが中産階級に属する家庭で生まれ育つ。
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plain<のちにユダヤ人を(強制収容所に)ちぎってはいれ、ちぎってはいれする人にしちゃ普通だな
 

f:id:Philosopher_concerto:20200503140544j:plainちなみに母がオランダ人の娘だったのは皆には徹底的に内緒にした。

 

f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plain<ゲッベんらしい・・・、でも普通の家庭に生まれてるんだな。
 

f:id:Philosopher_concerto:20200503140911p:plain<(ゲッベんはやめないのか・・・)

コンプレックスとなってしまったのは7歳の時(wikiでは4歳)、小児麻痺にかかってしまって手術をしたのだが、その時に左足が右足よりも5cm以上短く、細くなってしまった。それが引け目だな。
 
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plain小柄なのに加えて身体的コンプレックスがあったんやなゲッベん、かわいそうに、そんなん気にせんでええて
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503140140j:plain私はそういう「かわいそうに」「気の毒に」といった憐憫が大っ嫌いなんだ!!!
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plain(疑り深い性格は、身体的コンプレックスからきているのかもな・・・)
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503140544j:plain体はもうどうにもならんが、勉強はよくやった。大学では文学にのめりこんで「ロマン派戯曲史への寄与」という作家のヴィルヘルム・フォン・シュッツをベースにした博士論文を書いたな。
私の自著伝記の中では「ロマン派の政治的精神の流れ」と、無理やり政治要素を入れてることにしたが。
 
 

f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plainそういうのばっかだな、あんた

 
 

f:id:Philosopher_concerto:20200503141405p:plain大学時代に、恋愛もした。その時の恋人がユダヤ人の娘だったこともあり、ユダヤ人排斥活動には批判的であった。

 
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plain<なんやて!!ゲッベんどうしたんや!!
 
 
 f:id:Philosopher_concerto:20200503140544j:plain<その後、ドレスナー銀行に就職したが、わずか9ヵ月で解雇。私はその時金融支配を行っていたであろうユダヤ人を憎み、反ユダヤ主義に傾倒した。
 
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plain(いつものゲッベんやな・・・)
 
 
 f:id:Philosopher_concerto:20200503140911p:plain<みなも知っての通り、私は頭がいい。この頭を是非、国のために使おうと政治活動を行い、ナチ党に入党した。
 その時はヒトラーと対立軸にいたシュトラッサーという活動家の秘書をやっていた。
 
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plain<お、なんでヒトラーの右腕になったんや
 
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503141405p:plain<総統の演説が、相当良かったからな
 
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plain(まさかのギャグかよ・・・)※半分ジョークです
 
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503140140j:plain以降、総統に宣伝担当を任されてからはずっと国民に対してプロパガンダ打ちまくってやったわ
 

f:id:Philosopher_concerto:20200503140911p:plain<このポスターは老いてしまったヒンデンブルク大統領と若いヒトラー首相を対比させてどちらを支持させるのか国民を誘導させた力作だ
 
 

      f:id:Philosopher_concerto:20200503142434p:plain


f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plain<演説・イベント・新聞・ラジオなどなど、できうるありとあらゆる方法を用いて国民を「総統中毒」にしたんやな。一部目に留まったことを抜粋して紹介するぞ
 
 
 ・なるべくワンフレーズで伝わりやすく(「一つの民族、一人の総統、一つの国家」など)
 ・国民に現在の状況が一番いい状態だと信じ込ませる
 ・文学的な甘美な言葉を引用、盗用し多用する
 ・嘘を反復し何度も言うことで本当のことにする
 ・報道機関とあらゆるコンテンツの独占支配
 ・演説を演出されたショー化
 ・ナチ党の英雄(ホルスト・ヴェッセル)をでっちあげる
 
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503141405p:plain宣伝は方策や手段が問題ではなく目的を達成することが重要であるからな、ほか政党の演説集会は邪魔だから親衛隊を送り込ませてぶっ潰しても問題ない。
 
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plainナチスほど過激ではなく目立ちはしないが、上記のような手法を用いて政治活動を行う政治家は思い当たるな・・・。
 彼らの言葉やレトリック、プロパガンダは看破して騙されないようにしていかなければならない。
 
 
f:id:Philosopher_concerto:20200503140140j:plain戦中のプロパガンダの事例についてはたくさん写真をあげて記載しているから、気になる人はぜひゲッペルスとナチ宣伝戦(著:広田厚司)を読んで見てほしい。
 

                                                     

 


 


 f:id:Philosopher_concerto:20200503113018p:plainゲッペルスとナチ宣伝戦(著:広田厚司) 総括と書評
 (評価:★★★☆☆)
 レビューもよかったのでタイトル買い。
 最近コロナの影響もあり、不安定な局面であり劇場型の政治家が将来人気を取りそうなので、学んでおくに越したことはないため購入。
 やはり劇場型の政治家に当てはまるところがあるので、
結構な人が騙されそうで陰鬱な気持ちになる。
 内容としてはゲッベルス自体とナチ党の歴史の流れ、
取り扱ったプロパガンダについて、敗戦時の対応とその後について説明している。
 できればプロパガンダごとの分析と効力の可視化をしてほしかったかな、
 という印象。
 宣伝戦がありましたよ・・・という内容の紹介でプロファイリングが薄く感じる。
 タイトルに「宣伝戦」と銘を打っているのだから、一つ一つの宣伝内容をもっと深く
掘り下げて欲しい。
 歴史の流れについては前提知識として備えていたので、読み飛ばしていきたかったが、歴史に沿ってプロパガンダの内容が記述されているので、読み飛ばしにくい。。。
 
 気になったところは、ドイツ語の訳。
 Nacht der langen Messerの訳に長剣の夜と記述しているが長いナイフの夜では?
 というところ、ほかにもwikiの方が日本語訳がしっくりくるところがあり、そこは残念。
 wikiと上記の私が書いた内容を比較してみたら違和感の内容が分かると思う。

 f:id:Philosopher_concerto:20200503141405p:plain<と、いうか私のwiki滅茶苦茶充実してんな、愚民共にも魅力がわかるのだ!

 単純にゲッベルスの人物像を軽く知りたいならwikiと動画でいいと思う。
 wiki
ヨーゼフ・ゲッベルス - Wikipedia
 動画→
動画 ゲッベルス - Bing video
 
 結論:求めていた内容と若干違ったところと、
ドイツ語の訳がしっくりこないところがあったので★3つ
ナチスゲッベルスの両方の歴史を詳しく知りたい、もしくは補完したい人には
お勧めです。

 

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